《MUMEI》

お爺ちゃんはS字フックを投げ捨てると、既に赤く染まっている手を傷口の中に突っ込んだ。


片手では物足りないようで、もう片方の手を傷口の中に突っ込んだ。



「ぎゃあああああ!ぐぇっ!」


ましろはまたしても血を吐いた。


「婆さんもどうですか?気持ちいいですよ。」


お爺ちゃんは中から内臓を引っ張り、お婆ちゃんに良く見えるようにした。


「そうですね。」


お婆ちゃんは腕まくりをし、ましろに近づいた。

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