《MUMEI》
かなたとデート。
  
「武〜おまたせ///」
「あぁ…待ったぜ…」

今日は前から言っていたかなたとのデートの日。

同じ寮にいるから一緒に出ればいいんだけど、かなたが『待ち合わせとかしてみたい!』と言ったんで、仕方なく言われた通りの待ち合わせ場所で待ってたんだが…。

なかなかかなたが現れないんでちょっとイライラしていたら、目の前に俺好みの綺麗な足が歩いてきた。

暇つぶしにでも…と思って視線で追って見ていると、その綺麗な足がどんどん近づいてきた。

(おいおい…///)

上の方はどんなモンかな…と思ってちょっと顔を見てみようとしてチラッと視線を上げてみたら…。

かなただった。



「待ってる時の武、格好良かったよ///」
「…見てたのかよ///」

どうやらかなたは、遠くからしばらく俺の様子をニヤニヤしながら眺めていたらしい。

…にゃろう…可愛いじゃねぇか。

それにしても…。

かなたは全くどこからどう見ても女の子にしか見えなかった。

そんな格好で俺の腕にもたれかかって甘えてくる。

「ねぇ、どう?」
「あ…あぁ…可愛いぜ」

コレで俺を驚かそうと思って待ち合わせとか言い出したのか…。

似合いすぎてるんであまり驚かなかったけど…。

かなたが着ているジャケットはお尻ギリギリぐらいまでしか丈が無いヒラヒラなスカートみたいなやつで、下は…履いてない!

んじゃ無くて、短すぎて見えないだけか…。

それにしてもコレは半ズボンと言うのかホットパンツって言うんだか…。

コイツが履いてるから半ズボンなのかな?

でも見た目は女が履いてるようなホットパンツだし…。

どっちにしろ…後ろから見てみてぇ。

「武、どうしたの?」
「いや、何でもねぇ…」

そういや靴まで女物じゃねぇか…。

つま先ぐらいしか無いような靴で、その綺麗な足を見せられる限界まで露出していた。

すれ違う男だって、さっきの俺みたいにジロジロ見てんだぜ…分かってんのかよ…。

俺だってドギマギして…かなたの全身をじっくり見てしまった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫