《MUMEI》

風呂から出た僕は、


バイトに向かう車の中にいた。


車内には、


3人のマネージャーも一緒だ。


さすがにあんだけの数の男子の使った風呂はかわいそうだから、


バイト先に向かう途中にある銭湯に連れてく為だ。


「…なんか、


ごめんね。」


「え?」


「さっき。


ビックリしたっしょ?」


「そうですね…


確かにちょっとビックリしましたけど、


嬉しかったですよ。」


「そう?」


「そうですよ!!


凄いかっこ良かったです!!


クロさんて普段ふざけてるけど、


大人ですね!!」


「うん。まぁそうだね。」


「あはは!!


認めてるし!!」


銭湯に着いて、


3人を降ろす。


「じゃあ帰りは安本さん来るから。」


「は〜い。


頑張ってください!!」


黒田小太郎。


彼がモテるのは、


こういうとこにあったりする。

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