《MUMEI》
本当の名前
「稚麻は、寝たかえ?」
狐神は、縁側に座って酒を呑みながら、僕に聞いた。


「うん、寝たよ。」


「あん〜呑むかえ?」
酒を勧める狐神。


「バッカ…呑めないよ、僕。」


「ほっほっ…冗談だえ〜。」


…この〜酔っ払い狐(笑)


「あん〜そろそろ、本当の名前を教える気はないかえ?」
狐神は、月を観ながら言った。


「……くらい、日に音と書いて…。」


「ほっほっ〜くらい…良い名前を貰ってるな…。そろそろ女装は止めたら、どうだえ?」
そう言って、僕を見た。

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