《MUMEI》

琉輝椏様にお姫様抱っこをされて──

花火大会の会場へ向かっています──。

「あのぉ‥」

「ん」

「重く‥ないデスカ‥?」

「ああ、軽いぞ」

「‥///」

「見えて来たぞ、あそこだ」

「? ──ぁ‥」

もうだいぶ人が集まってます──。

「先に屋台を見て回るか」

「ぇ‥」

「まだ余裕があるからな。腹拵えも兼ねて(微笑)」

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