《MUMEI》

≪ハッ≫

紫色の髪の向こうから現れたのは‥‥

「ぇ‥‥‥‥」

緋色の瞳──。

左目は白兎と同じ青緑やのに‥‥

右目だけ──

緋色になっとる‥。

「‥オッドアイ」

「オッドアイ‥?」

「‥‥‥『奇妙な目』‥」

「────────」

奇妙な‥

目‥‥?

「‥不気味か」

「ううん」

「‥?」

「綺麗──」

「っ!?」

「綺麗や‥///」

「な‥」

≪ニコッ≫

「隠すコトないやん、カッコええし///」

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