《MUMEI》
合宿3日目
「おせぇ〜ぞ峰田!!」


「すいません!!」


赤高の合宿は、


3日目になっていた。


メニューは厳しさを増していた。


それはそう。


だって初日だから抜いてたってのがあるしね。


僕が怒ってから、


皆の態度は変わった。


体育館も、


ピカピカにモップ掛けされてるし。


「さて…


じゃ、ルーズボールやろうか。」


「きたぁ〜。」


「足つるわ…


絶対…」


ルーズボールからの3対3。


6人が体育座り、もしくはうつ伏せ状態になり、


後ろから投げられたボールを追う。


最初にとった選手のいるチームが先攻だ。


そのままプレーを続け、


オールコートを使って3対3を行う。


最初に2点連取したチームの勝ちだ。


負けチームはそのまま続行。


この練習の最大の特徴は、2点連取という点にある。


2点先取では、実のところ意味がない。


試合で点差を離す為には、得点を続けて取る必要がある。


つまり、


より実戦に近い緊張感の中で行う練習だからこそ意味がある。


ちなみに両チームのキーパーは、


村木と恭介だ。


簡単に連取が出来ない…


だからこそおもしろい…。


「あぁ〜!!」


この練習にはやはり関谷と日高が強い。


サイドで鍛えた反射神経がこの練習で活きている。


「ホラホラ!!


さっさと並んで〜!!」


「は〜い。」

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