《MUMEI》

歳端もいかぬ娘が負った心の傷は、察するに余りある…。



―――…パタン…。



とりあえず今は娘をそっとしておこうと、両親は静かに子供部屋のドアを閉め、リビングに戻っていった…。



「うっうっう……スネオさぁん…

…武さぁん……ぅわぁぁん…。」



子供部屋の中では、ベッドに突っ伏して泣き崩れるしずかの姿があった…。



その哀しみの声は、窓の外へも漏れだし――…



…いつまでも夜の闇に木霊していた――…。



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