《MUMEI》 歳端もいかぬ娘が負った心の傷は、察するに余りある…。 ―――…パタン…。 とりあえず今は娘をそっとしておこうと、両親は静かに子供部屋のドアを閉め、リビングに戻っていった…。 「うっうっう……スネオさぁん… …武さぁん……ぅわぁぁん…。」 子供部屋の中では、ベッドに突っ伏して泣き崩れるしずかの姿があった…。 その哀しみの声は、窓の外へも漏れだし――… …いつまでも夜の闇に木霊していた――…。 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 前へ |次へ |
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