《MUMEI》

ヒュ…


僕たちの顔の横を、


ボールが通りすぎる。


「!?」


全員が一斉に走りだす。


微妙な差はある。


ここで1秒なんて差があればでかい。


「くっ…!!」


「んっ…!!」


関谷、


日高、


椎名、


やっぱ向こうのチームはスピードがある。


けど、


こっちには僕がいる。


「おけ!!」


ボールを取ったのは僕。


翔太、千秋とのランパス。


うん。


さすが翔太。


いいね。


いい位置に走ってる。


千秋はフリーにいるんだけど、


それじゃ次に繋げないし、


シュート打つ位置にしても厳しい…


ふむ…


かと言って、


僕と翔太だけで攻めても、


ホントに卑怯になっちゃう。


ここは…


千秋に決めてもらおうか。


(それでいいよね?


翔太?)


(もちろん!!)

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