《MUMEI》 カエルの子はカエル俺は、アウト、イン、イン、から次のコーナーに進入していく。 あいつはアウト、イン、アウトから次のコーナーに備えてアウト側にラインを寄せる。 (あのGSXーRと同じラインか…) 2つ目のコーナーへの進入速度は俺の方が上回っている。 クリップに付けると、フルスロットルで加速していく。 あいつは立ち上がりで自慢の加速を見せるが、俺との距離は縮まっていく。 次のヘアピンへのブレーキングではぴったりと張り付いていた。 (ほどほどにしないとな(笑)) そこからは、ぴったりとマークしながらも軽いプレッシャーをかけ続けた。 前回のこともあり、手加減してやった。 (しかし上手くなったなぁ… 交換したスプロケに慣れてきたのと、フルバンクが理解できてきたようだ) 日々成長する息子に感心しながら、 (さすがは俺の息子だ(笑)) そう呟いた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |