《MUMEI》

◆◆◆

「焦る事無いわよ」

「ぇ‥」

「じきに分かるわ。取り敢えず今は、何か言ってくるのを待ちましょ」

「待つったって‥」

あんな夢見せられて‥

金縛りに遭って‥。

「どんな夢なの」

「闇の中に‥丘があって‥頂上に囲い‥」

「囲い‥?」

「木で出来た‥ボロっちい囲い‥。中には何もねーんだ。普通‥墓がある筈なのに」

「それで」

「下の方から‥鐘の音」

「丘の下にお寺があるのね」

「寺‥?」

◆◆◆

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫