《MUMEI》

「それでも黒薔薇の騎士団…。帷にしかできないことを頼みたいんだ。」


「俺にしか出来ないこと?」






その頃台所では


オーブンからクッキーの良い匂いが充満していた。


「もうそろそろクッキーも焼けるみたいだし、紅茶の準備をしよう。」


塁羅は湯を沸かし、食器棚からティーカップとポットを魔法で取り出した。

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