《MUMEI》

かなたの奴は、今度は可愛い服があるトコをウロウロしはじめた。

「どうかな〜ちょっと短いかな?」
「何で、ちょうど良くね?」

かなたが今着てるやつと同じぐらいの丈のワンピースを見てたんで、そう言うと『はるちゃんの探してんの』と言ってきた。

「あいつもそういう趣味が…」
「違うよっ、俺がはるちゃんに着せたいの///」

オレンジっぽい赤の綺麗なワンピース、確かにあいつに似合うかもな…。

「お前にはコレが似合うんじゃね?」

そう言って、ふと見つけたヒラヒラのミニスカートをかなたに見せた。

「短くて見えちゃいそうだけど…好き?」
「好きだぜ///」

こういうスカートをめくって、それであのパンティが見えたら最高じゃねぇか…。


「ありがとね、武///」
「あ…あぁ…」

何か色々と出費が増えたが…かなたがコレで可愛くなってくれるんだったら…いいや。
余計なモノも買わされた気もするけど…。

「ねぇ…今度は武の好きなトコ行こうよ///」
「そっか…なら…」

そう言って指さしたのは今歩いている通りから横に入った裏通り。

「え…やっ///またなの、ダメだよっそんなトコ///」
「何でだよ〜」
「だって///」

そう言ってかなたが指さしたのは休憩とか宿泊とかが書いてあるラブホだった。

「…ちげぇよ、コッチだっつーの」

そう言ってかなたの手を引くと、もうちょっと手前にあった店に入っていった。

「え…ココって…あのさ、入っていいの?」
「いいんだよ、それに…必要だろ?」

かなたを連れて入ったのは店内の音がやかましく鳴り響いているコンドームがいっぱい並んだ店だった。

「…こっちも…アレだけど///」
「何か好きなモン、あるか?」

俺は成人っぽく見えるけど、かなた一人だと小学生みたいに見えるから、俺の側に来させて腰の辺りに手を廻してギュッと抱きしめた。

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