《MUMEI》 …瀬田くんも、結構鈍感なのかな…?? 瀬田くんに貰ったパンをかじりながら、瀬田くんを盗み見る。 ―…お弁当、椎名くんに頼ってた。 お昼になってやっと、お昼ご飯がないことに気が付いた。 困ってたら、 「どしたー??」 瀬田くんが聞いてきて、私がお昼を持ってないことを話すと、 「めずらしーな!!…食うか??」 と、パンを差し出してくれた。 ありがとう、と言うと、瀬田くんは 「あー、それ、バイト先で余ったやつだし。 まあ、賞味期限昨日までだけどな!!」 と、笑った。 …椎名くんを自分から避けたくせに、 無意識に、椎名くんに頼ってた。 ―…瀬田くんにも、頼りっぱなしだ。 私 なにやってるんだろう。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |