《MUMEI》 「お腹いっぱい!!ごちそうさまでした」 蓬田がにこにこ顔で言った。 もう、辺りは薄暗くなりかけていた。 …女子って、食うの遅いよな。 「…そろそろ帰るか」 「そうだね、」 香織センセーは、用事があるといって早々と出て行ってしまっていた。 おれ達が保健室を出て、廊下を歩いていると 「蓬田!…こんなとこに居たのか!!」 まっすーに、呼び止められた。 「探したんだぞ。…ちょっと仕事頼む」 「へ??」 おれが唖然としていると、 「お前は副総務だろう。 ―…お、みつるも一緒か。丁度良かった、来い」 そう言ってすたすた歩き出すまっすー。 おれ達は、戸惑いながらも後に従った。 …蓬田、副総務やってたのか。 知らんかった。 前へ |次へ |
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