《MUMEI》

「…………………。」


“死神”は出来杉のボヤきに付き合うこともなく、じっと沈黙を守っていた…。



友人を次から次へと死に至らしめるキラの残虐性に呆れかえっているのだろうか……?



その口は固く閉ざされたままだった――…。



―――…キィ……


出来杉は、学習椅子をクルリと回転させる。



その手には、先ほど机上に置かれていた1枚の写真が摘まれていた。



出来杉は、その写真をつぶさに見つめ――…


「さぁて―――…

…ドラミ達も、そろそろ僕に辿り着く頃だよね…?」




…また独り言を呟いた…。

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