《MUMEI》

「ラルンに決まっているじゃないんですか、

勳羅がいたら、いつまでたっても料理なんか出来ませんよ。」


『ラルンさんは昔からここにいるんだな。』


「はい、僕もいつからラルンがここにいるのかは知りませんけど、長いようですよ。」


『そうなのか、なぁ塁羅はいつ勳羅さんに会ったんだ?』


「いつとは分かりません。僕には3歳以前の記憶がないんです。」


塁羅はティーカップの中に入っている、ストロベリーティーを見ながら言った。

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