《MUMEI》

「…………………。」


“死神”は、出来杉の独り言に応えることもなく、沈黙を続ける…。



だが、そんな冷ややかな“死神”の眼差しを意に介さず、出来杉はふてぶてしく笑った…。



そして、学習机の上にあった“2台のカメラ”のうちの一つを手に取る。



レンズに付いた埃をクロスで軽く拭うと――…



「――――…“最後の手段”…


…………か…………。」



ボソリ呟いた。



「…………………。」


“死神”は、尚も黙しているだけだった…。



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