《MUMEI》

帷は少し慌てていた。


「ごめんなぁチビ。」


「あっ、いえ…。」


塁羅は涙を拭いた。


紫吾は何も言わず、ストロベリーティーを飲みながら塁羅を見ていた。


普通は名前を
呼ぶことに
そんな抵抗はないはず

それなのに何故
塁羅は名前を
呼ぶことに
そこまで拒絶する


紫吾はそんなことを考えながら、ストロベリーティーを飲み干し立ち上がった。

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