《MUMEI》

そこには昨日ニアが記した人物相関図が、消されずに残されていた。



―――…『Dekisugi』



「…………………。」


ニアは無言のまま、その視線の矛先を一人の少年の名に向けた。



その表情からは、ようやくキラに辿り着いたという達成感も……



まだ釈然としない疑問が残るという懐疑心も、読み取ることは出来ない…。



ただ―――…


ニアの沈黙は、彼のずば抜けた思考能力が、めまぐるしく何かをシミュレートしていることを窺わせた…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫