《MUMEI》

「ねぇユージ、テンアちゃんまだ目を覚まさないの?」


アキラは後ろを向き、心配そうな顔をしながら聞いた。


『あぁ。』


「また前にみたいに、熱は出てる?」


ユージはテンアのおでこに手を当て熱を計った。


『熱くもないし、冷たくないから大丈夫だろ。たぶん魔法を使いすぎて疲れたんだろ。』


「うん、早く目を開けてくるといいね。」


『あぁ、そうだね。』

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