《MUMEI》

部屋が暗いためか
更に怖く見える


声なんか
いつもの
可愛い声じゃない…


低く紗菜由ちゃんの
声とは思えなかった…


ましろは、恐る恐る時計を見た。


暗くて
よく見えないが…


11時6分…


まだ今日
そして5日目…


まさか…


「お姉ちゃんの思っている通りであります。」


紗菜由の手には、
鋭利なナイフがあった。

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