《MUMEI》 「―――………。」 ドラミはニアの横顔を見つめながら、その思考が終わるのを待っている。 それは息が詰まるような重苦しい時間だった…。 だが、やがて―――… 「―――…99%……。」 そんなボソリと呟かれた独り言とともに、ニアの長い沈黙が終わりを告げる………。 「…え……?」 ドラミは、主語も術語もない、只の確率数値の意味を問い返した。 「僕も、99%… …間違い無いと思います…。」 ニアは、無表情のまま告げ足した。 ドラミはホッと息をつき、手柄を誉められ喜ぶような笑みを無意識のうちに洩らした。 前へ |次へ |
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