《MUMEI》

「そりゃねぇだろ…。」


部屋に1人残された帷は、とりあえず勳羅の部屋に戻った。




「勳羅!」


帷はノックなしに、扉を開けながら叫んだ。


「帷どうしたんだい?塁羅たちと一緒に行かなかったの?」


ちょうど勳羅は、ストロベリーティーのおかわりをラルンに入れてもらっている所だった。


「行かなかったのじゃなくて、行けなかったんだ。」


「あぁそっか…無効化の力で。」

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