《MUMEI》

「やぁやっぱり塁羅君と紫吾君だ!」


塁羅と紫吾は聞き覚えのある声を聞き、後ろを振り返った。


そこには走って近づいてくる津田鍍蓑(慧漣)がいた。


「「鍍蓑、良かったなお前の好きな沢折塁羅に会えて。」」


慧漣は冷やかすように言った。


「違うよ慧漣君、好きとかじゃなくて、ただ同じ男なのに綺麗でかっこいいなぁって思っただけだよ。憧れって言うのかな。」


「「そのうち憧れが好きっていう感情に変わっていくんだろうな。」」


と慧漣は思った。

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