《MUMEI》

2人はキッチンから戻って来ると──

またウチの両隣りに座って‥

紅茶を勧めたり

ケーキを勧めたりしてきた。

「ぁ、えと‥もう十分やから‥///」

紅茶もケーキも美味しいんやけど──

流石に──

こないに仰山は‥(汗)

「ぁ‥‥せや」

「どうか──なさいましたか‥?」

「ぁ‥あのな、グレイが──」

「グレイ?」

「いーひんねん、さっきまでおったのに──」

「あの猫か‥」

「ぇ? ちょお、ドコ行くん?」

「捜して来る」

「へ‥」

黒兎が出てこうとしたら

白兎も椅子から立ち上がった。

「ぇ、アンタも?」

「すみません、お嬢様はごゆっくりなさっていて下さいね(微笑)」

「ぇ、ちょお白‥」

しゃーないな‥

ウチも行ってみよ──。

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