《MUMEI》

ひとたび壁に突き当たると、答えを導き出すまで思考が空回りするのはドラミの悪い癖だ。



ニアは、そんなドラミの欠点を見透かしているかのように――…



―――…キュキュッ…キュッ…!


『Castanopsis』―“椎”


『Meditation』―“瞑想”


…淡々と謎解きに用いるキーワードをホワイトボードに書き連ねていった。



「他には、何かありませんか?」


ニアは、謎解きに行き詰まったドラミを他所に、次の疑問点を問いかける。



まるで全てのキーワードが出揃えば、全ての謎が解き明かされると云わんばかりに――…。



「え……えぇ…。」


ドラミは、急かされるように次なる謎解きに取り掛かった。

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