《MUMEI》

ナオはコーナーの案内係、私はお客さんのカウント、同じコーナーではあるけど、私の仕事は微妙だ。
「今何人?」
おじさんが聞いてきた
「87です。」
「ん?少ないな」
「え?ちゃんと見てましたけど…」
「子供もいれていいから」
「はぁ…」
少ないのは人気がないだけだと思うのだが…
私はそこから適当にカチカチとカウントをした、多くも少なくもない感じで、おじさんも、気付かなかった。

昼食の時間にはなったが、皆で一斉にというわけにもいかないので、二人ずつにわけて 昼食をとることになった
私とナオの他に二人いたのだが、そちらはそちらで仲が良いらしく、私とナオの二人で昼食をとることになった

私はナオと相談して、二人に先に食べて貰おうと思い二人をよんだ
「先に食べてきてください。その間やっときますから」
私が言うと
「そうする?」
「うん、お腹すいた」
二人も合意してくれたようだった
「じゃあ、すぐもどってくるね」

私は笑顔で急がなくてもいいよと言ったが、本当は人込みで少し酔っていた。

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