《MUMEI》

俺はその日、


ワクワクしていた。


ある一枚の紙切れを片手に。










『プレイっ!!』


審判の掛け声を合図に、

試合が開始された。


マウンドに視線を写すと……


自分に紙切れを渡していった、

友達の姿があった。


友達の姿は同じ同年代とは思えないくらい、

凄くって、凛々しくて、

そしてなにより、


かっこよかった。


俺は無我夢中で友達を応援した。


友達も俺の声に答える様に活躍し続けた。


だが、この時の俺はあまりに夢中になりすぎて、

周りをよく見て無かった。


俺に対する、複数の視線に……。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫