《MUMEI》 「なあ、チビ、 誰の応援してるんだ?」 いかにも柄悪そうな二人組の男が俺に近付いてきた。 たぶん中学生ぐらいだろう。 「なあ、聞いてる?」 俺はこの言葉にも無視して友達の応援をし続けた。 「舐めてんのかてめぇ!!」 1人の男が俺の頭を掴んだ。 「アイツの応援してんじゃねーよ。」 頭を掴んでいないもう一人の男が俺の顔をのぞき込む。 「どうして……」 「決まってんだろ。 ムカつくんだよ!!」 頭を掴んだ手が一層強くなる。 その言葉にピンときた。 「もしかして、投手の座を奪われたとか?」 2人して一斉に顔がこわ張る。 「フッ、図星か。」 「舐めてんじゃねーよ、このマセガキがっ!!」 その言葉と同時に身体が浮いた様な感覚に陥った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |