《MUMEI》

 


『じゃあ私の名前知ってる?』


どうせ知らないのよ。
私の名前覚えている人なんていないのよ。


「斎藤深雪…。」


なんで??
『なんで知ってるの』


「入社した日、隣だったし…。」


『…わ…たしも。』

「え??」

私も同じ。
鈴木とは入社した日が一緒で名前順だから必然的に隣。
だから覚えといた。

『同じだったんだ…』

「きっかけが…な」



その時


キ───────ン。

とても耳障りな音がした。




時計を見ると13時00分を指していた。

いつの間に一時間たったのね…。
なんかあっけなく終わった。

いつもこんな耳障りな音を聞かなきゃいけないのか…。

ハァ…。


私はため息をついたあと、鈴木を見てみた。

私と同じような顔してるよ…。

なんかバカみたい。

ふふっ。

思わず笑ってしまった。


鈴木は目を丸くしてこっちをみてる。
なんだ、いい奴じゃん。








まぁ…
1日目あっという間に終了。


 

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