《MUMEI》
ざ☆ガードルズ
「またえらい買ったなあ」
「えへ!お買い得のカタログ見ていっぱい買ったの!お兄ちゃんの分もあるからね」
真菜は嬉しそうに段ボールから衣類を取り出す。
――最近真菜がはまっている事…
それは通販。
俺は実物見ないと欲しくないタイプだし、真菜には悪いがあんまり安っぽい、何が何だかわかんない服は好きじゃない。
しかしどうみても地味なシャツばかり次から次へと出てくる。
俺はこっそりため息をつくと冷蔵庫へ向かった。
「安物買いの銭失いってな〜、…はは」
「なに?今なんか言った?」
「あ〜、何も〜」
ぐいっと黒烏龍茶を飲む。
真菜はぶつぶつ言いながら袋から衣類を出し始まった。
▽
「あ〜!!ちょっと何これ〜!!」
「あ?どうした?」
なにげなく近寄ると真菜の手に不思議な物体が握られていた。
▽
「あれ?裕斗どうしたんだ?」
「あー、いーからおじゃましまーす」
突然前ぶれもなくやってきた俺に戸惑いながらも惇は俺を部屋にあげてくれた。
▽
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫