《MUMEI》
次の日、目覚まし時計のやかましい音で目覚めた周哉は、
(今日、弥生さん達になんて挨拶すればいいんだろう?)
なんて事を考えながら着替えてた。
(いきなり、おかあさん、て呼ぶのもちょっと抵抗あるしなぁ〜)
着替えが終わりリビングに行くと、テーブルに紙が置いてあった。
周哉は、その紙を手にとった。
それは直人のメモだった。
「今夜の7時に彼女達は来る。それまでに帰ってこい。 直人より」
(7時、余裕で帰ってこれるな)
周哉は心の中で呟きながら家を後にした。
今日は月曜日、学校がある日だ。
「おっす!周哉」
周哉が学校に向かって歩いていると、昇が声をかけてきた。
「よおー」
「おいどうした?やる気が感じらんないぞ!」
凄いハイテンションの昇である。
「どうしたんだよ?何かあった?」
周哉が聞くと、昇は、
「あったぜ〜色々と。でもここじゃ語り切れねぇ。学校で話すぜ」
と答えた。
今度は逆に昇が質問してきた。
「お前こそ何かあったのかよ?テンション低いぜ」
(お前が高すぎんだよ)
「後で学校で話す」
周哉がそう言うと、
「そうか、じゃあ学校行かねぇとな、早く行かねぇと遅刻だせ」
と昇が言ってきた。
「え?」
腕時計を見ると、後5分で遅刻確定だ。
「やっべ!」
周哉はそう言うと、昇とに走り出した。
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