《MUMEI》

「そうとは限りませんよ…。」


ニアは、また黙っているだけと思いきや、今度はあっさりと否定した。



「それは―――…何故?」


ドラミは眉をひそめる。



ニアはチェス盤に歩み寄ると、黒いポーンの駒を手にとった。


そしてドラミの問い返しに、自らの仮説を唱え始める…。



「その答えは、今までの謎の中に隠されています…。」


ニアはホワイトボードに書かれたキーワードを眺めた。



「どういう事…?」


「それを説明する前に…」



ニアは、黒いポーンの駒で白いクイーンの道筋を塞ぎつつ――…



…ある質問を投げ掛けた。

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