《MUMEI》

「ごめんね慧漣君。」


「「別にいいよ、頭の中でお前にギャーギャー騒がれるよりはいい。」」


鍍蓑は初めての経験に凄く興奮しながら、空を飛ぶことを楽しんだ。


「ねぇ塁羅君。」


「はい、何ですか?」


「いつから魔法が使えるの?」


「気づいた時にはもう使えていました。」


「いいなぁ僕も魔法が使えたら、良かったのに。」


塁羅は軽く微笑んだ。

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