《MUMEI》

「あれ?でも僕本で読んだことあるけど、魔法って存在出来ないんじゃなかったっけ?」


「はい、僕もその本読みました。僕…どうして魔法が使えるんですかね…。」


塁羅は不安げな顔をしながら、軽く微笑んだ。


「塁羅君…。」


鍍蓑はかける言葉が見つからなく、口を閉ざしてしまった。


またしても、ボンっと音と共に慧漣が出てきた。


「「お願い慧漣君、塁羅君に何か言葉かけてあげて!」」

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