《MUMEI》
大晦日
冬休みが始まり、数日が経った。


俺は、バイトも無く、とりあえず宿題を先に片付けた。


(まぁ、いいか)


普通一月二日にやる書初めも、そんな気持ちで年末に仕上げてしまった。


書初めの課題は『今年の目標』で、俺としては『目指せ 普通!』と書きたい所だが


(まぁ、間違ってないし)


俺は、悩みに悩んで『初志貫徹』と書いた。


(さて、これからどうするか)


今日は大晦日で、夜は普通に紅白を見て…


(あ、おせちと年越し蕎麦頼むの忘れた)


固形物を食べられるようになった俺は、普段の食事は祐と大さんのすすめで高山家が経営している和食料理店の配食サービスを利用していた。


ちなみに、学校での食事は祐の特製弁当だった。


さすがに、いくら友達でも無料では悪いから、材料費はきっちり払っていた。


(最悪、…おにぎりにでもするかな)


俺の部屋には、退院後から炊飯器があり、俺は祐に教わって、おにぎりだけは作れるようになっていた。


幸い、戸棚にはまだ米も塩もあった。


配食サービスは、大晦日の夕方から元旦までは休みだったが、それまではもちそうな量だった。


(後は、野菜ジュースもあるしな)

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