《MUMEI》

慧漣は空いている椅子に座った。


「で、ある情報って何?」


「情報というのは大袈裟ですね、どちらかというと気になることです。

俺ある老人の頭の中に入ったんです。そしたら、魔法実験のことの映像が少しだけあったんです。少しといっても、ほんの一枚ですが。」


勳羅の顔つきが険しくなった。


「黒い映像に白い文字で『魔法実験は失敗した、暴走…』ってあったんです。出来事の絵は分かりませんでした。これの魔法実験って何なんでしょうか?」

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