《MUMEI》

「はい、いただきます!!」


「いただきます!!」


さすがに初日に言い過ぎたのか、


皆少しはわかってきたみたいだ。


「クロさん?」


「ん?」


「今日はバイトないんすか?」


「ないよ。


一昨日も昨日も頑張って入ったからね。」


「ふ〜ん…


大変すね。」


「まぁね。」


「翔太さんは?」


「ね〜よ。


明日から若干忙しくなるけどな。」


「そうなんすか…


じゃあ今日は2人とも夜いるんすね。」


「そだね。」


「ふ〜ん…」


ふ〜んって…


なに?


気になるわ。


とりあえずご飯食べて、


今日はマネージャーも勉強会に参加させた。


風呂はちょっとお預けだ。


まぁ、マネージャーにも宿題あるんだからしょうがないよね。


静かな教室。


皆勉強してて、


僕は暇で、


眠くなってきた…


「…」


あ〜、


ヤバい…


でも僕が寝るわけには…


「…」


いかないしな…


「…zzz」


ガラッ!!


「…!!」


やべ…


ちょい寝てた…


先生が教室を出た音で、


なんとか目が覚めた。


「…クロさ〜ん。」


「ん〜?」


「数学わかんないす〜。」


「…翔太。


おせ〜てあげて。


僕眠い。」


「え!?俺すか!?」


「冗談だよ。


何?どこがわかんないって?」

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