《MUMEI》 約束「……あったな、そういうこと。」 蓮翔ちゃんが辛そうに言う。 「ハハッ、アレはお前のせいじゃねぇよ。」 「うん。すまん。 俺のポジティブ思考があ!!」 「あいっ変わらず変なテンションの上げ方すんな。」 「うん。すまん。」 「でもまあ、こうして会えるのも蓮翔ちゃんのお陰だな。」 「ふふん、凄かった? 俺の泣き落とし作戦。」 「とか言いながら必死だったくせに。」 横目で蓮翔ちゃんを睨み付ける。 「チッ、バレたか。」 蓮翔ちゃんがペロリと舌を出した。 「だってさあ、俺らすんげえ厳しかったじゃん?」 「まあな。」 「一般人と関わるな!! お前は特別なんだ!! 将来のためにひたすら練習に打ち込め!!」 蓮翔ちゃんが俺の父さんの口調を真似て言う。 「フッ、似てねぇ。」 「なんだよ〜人が一生懸命演技したのに。」 「でも確かに厳しかったよな…。 結局は自分の夢押しつけたいだけだろ。」 「ああ、でも俺、そう言う考えやめることにしたんだ。」 「?!??」 ここで予鈴がなった。 まるで自分で考えろと言ってるみたいに…… 前へ |次へ |
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