《MUMEI》

「―――…あれ………?」


ドラミは、その秘密道具の形を見て暫し考え込む…。



そして、ホワイトボードに書かれた『Castanopsis』―“椎”のキーワードと見比べた…。



「…あッ!!」


ドラミはようやく何かに気が付いた。



ニアは歩み寄ると、ドラミが手に持った木の実を覗き込む…。



「それを食べた人間には、テレパシーの超能力が備わるのですね…?」


そしてドラミの説明を先取りして言い当てた。



ドラミは、コクりと頷くだけだった…。

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