《MUMEI》

「はい。」


するとボンっと男と共に、鍍蓑が出てきた。


「じゃあ勳羅さん、いってきます。」


「うん、いってらっしゃい鍍蓑君、慧漣君。」


「はい、いってきます。」


「「いってきます。」」


鍍蓑はぺこりと勳羅にお辞儀し、部屋を出て行った。


勳羅は笑顔で、手を拭って見送った。

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