《MUMEI》

「おやすみ。」


帷は前を向いて歩きながら、手を振った。


ちょっとすると、ラルンが部屋に入ってきた。


「グッドタイミングだね、ラルン。」


「あぁ。」


ラルンは部屋に入ると、腕を組み壁に寄りかかった。


勳羅はデスクから、消毒してあるピンセットを掴み、ゾンビの皮膚を少しだけ取り機械の中に入れた。


「で、いつゾンビを壊していいんだ?」

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