《MUMEI》 「ああ、でも俺、そう言う考えやめることにしたんだ。」 授業中、ずっと蓮翔ちゃんの言葉が引っ掛かっていた。 どうしてやめる必要があるんだ? やめる必要無いだろ…… 自分に問い掛けても同じ答えがグルグルと回る。 ……結局、授業が終わってからも同じ結果に終わった。 イライラが募って来る。 そして最高潮に達した時、 「颯馬っ!!」 背中をドンっと、ど突かれた。 「っさわんじゃねぇよ!!」 勢いよく振り返ると、 無邪気に微笑む成瀬の顔があった。 「なんだ?いきなり!!」 たぶん物凄く睨み付けていたのだろう、 「そ、掃除!! ぼーっとしてるとゴミになるぞ!!」 それだけ言うとどこかへ逃げて行った。 だてに陸上やって無いんだな。。。 逃げ足だけは 速い…… 前へ |次へ |
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