《MUMEI》

「いいや、こいつのだ。」


ラルンは腕の中で眠っている塁羅を見た。


「その子も魔人なのかい?」


「いいや、俺はこいつに喚び出された。」


「この子に?」


「あぁ。」


「じゃあラルンもこの子のこと、良く分からないんだ。」


「分からなくても、知ることは出来る。」

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