《MUMEI》
not simple
「ありがとうございました!!」


赤高が合宿に励む中、


聖龍高校はG・Wという連休を利用し、


遠征合宿へと行っていた。


毎日が試合。


多い日には1日4試合ほどこなしていた。


もちろん一軍の試合だけではなく二軍の試合もある。


彼らもた高総体へ向けて練習に熱が入っていた。


「死ぬ〜…」


「さっすがにキツいな…」


「おい。ミーティングがまだだぞ。」


「すいませ〜ん。」


「とりあえず今日の試合は終わりだが、スタメン組と試合に出てない者は別メニューに入るぞ。」


「は〜い。」


実際、


ここまで連戦が続くとなると選手の起用法も異なってくる。


相手の実力や、チームの特性によってメンバーが入れ替わる。


桜井や二ノ宮、そして阿久津のような一軍のスタメン選手たちはむしろ出番が少ないのだ。


一軍半。


つまり一軍ではあるが試合に出る機会の少ない者たちがこの合宿では試合にかりだされる。


とはいえスタメンの選手には試合後の練習が待っている。


結局のところ疲労度は皆同じなのだ。

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