《MUMEI》

「まだ、食べれませんか?」

部屋に使用人の方がお粥を持ってきてくれた。


「……すいません。」

あれから二日経とうとしている。
私はまともに生活している気がしない。


憲子さんの件は警察が自殺と断定し、うやむやにされてしまった。
千秋さんも時折、納得していない顔をする意外は普通で、体調を崩したのは私だけだ。気遣ってくれているようで早く勉強を終わらせてくれる。


「……こんなときに言っていいものか迷ったのですが、憲子という方の苗字は萬代と言うらしいです。」

使用人の方が躊躇いながら教えてくれた。


「行方不明だった萬代さんの……お母さん?」

私のことを息子のように思っていたと言ってくれた……。


「分かりません。でも、モモ様に少しでも元気になってほしいです。後で、ゼリーを持ってきますね。」

私は、色んな人に心配かけてしまっているようだ。

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