《MUMEI》 「ありえね〜…」 「さっすがに俺もこれは…」 (桜井が疲れ切ってるとこ見るのは合宿の時だけだ。 とかいう俺はもっと死んでるけど…) 「明日で終わりかぁ〜。」 「長かったな…」 「ホントに…」 (とりあえず明日には帰れる。 何試合もこなしてわかったことは、 今年も優勝は俺たちってこと。 桜井と二ノ宮はその舞台を経験してるからいいけど、 俺はまだだ。 市民体とはレベルが違う。 俺も力になれるように、 もっと強くならね〜とな…) チームによって、 当然練習のメニューは違う。 環境のいいチームばかりじゃないし、 体育館では練習できず、 外での練習がメインとなるチームだってある。 聖龍高校は、 強豪ということもあり、比較的恵まれた環境で練習ができている。 しかしその練習内容は他のチームとはまるで違う、 厳しいものとなっていた。 (正直言って、 逃げ出したくなるような練習内容だけど… 他の高校に行けばもっと楽なメニューだったんだろうけど… それでも俺はここまで来た。 ここまで来たら、 後は結果を残すだけだ。) 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |