《MUMEI》

ニアは議論を事件の本筋へと戻す――…。



「キラ本人があの場所(骨川邸)に居ることは、リスクが大きすぎます…。


…ですから貴女を陥れるための作業を死神に請け負わせたとしても、何ら不思議なことではありません。


…おそらく…そのための対価も支払っているのでしょうから…。」



「―――…対価…?」



「はい……。死神はキラと行動を共にし、時としてキラに従います。


…おそらく…スネオが買い集めていたという林檎は、その死神への労働の対価として用意されたものでしょう…。」



「――…そこまで読んでいるの……?」


ドラミは、ニアという少年の鋭い洞察力に目を丸くするばかりだった。



「…それが僕の仕事ですから…。」


ニアは、さも当然の如く言い放つ…。

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