《MUMEI》
6日目
"ピピッ!ピピッ!"


6時にセットしていた目覚まし時計が鳴り、ましろは素早く止めた。


ましろは起き上がり、隣で寝ている紗菜由を見た。


すやすやと気持ちよさそうに、まだ寝ていた。


昨日のことは
全て
忘れているんだよね


ましろは、紗菜由を起こさないように布団から出て顔を洗いに行った。



ましろは、鏡の前で心臓に手を当て、目を閉じた。


"ドクン、ドクン"

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